若き俊英が揃う徳島ヴォルティス。J1定着へ歓喜の渦を巻き起こせ。

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徳島ヴォルティス

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ホームタウン

徳島市、鳴門市、美馬市、板野町、松茂町、藍住町、北島町を中心とする徳島県全県

創設年…2004年

昨季の順位…1位(J2)

徳島ヴォルティスは1955年に創設された「大塚製薬サッカー部」が前身。1992年からJFLに参戦し、2003-4年には同リーグで連覇を達成した。2004年12月にJリーグ加盟が認められ、翌2005年からJ2へ参戦。2013年に昇格プレーオフを勝ち抜き、四国で初めてのJ1クラブとなる昇格を果たした

ところが、翌2014年のJ1では史上最少タイの勝ち点、ホームゲーム未勝利など様々なワースト記録を残し、1年でJ2降格してしまう再びJ2に戦いの地を移し、6年が経過した2020年、コロナ禍に伴う過密日程であったものの、連敗を一度もしない安定した戦いを披露。7年ぶりのJ1昇格・クラブ史上初のJ2優勝を果たした。

ライバルチーム

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JFL時代からしのぎを削ってきた同じ四国地方の愛媛FCが最大のライバルで、「四国ダービー」の愛称で親しまれている。なお、対戦成績では徳島が大きく勝ち越している。

愛称…Vortis(ヴォルティス)

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イタリア語で渦を意味する【VORTICE】(ヴォルティーチェ)から生まれた造語。豪快な鳴門の渦潮のように、パワー・スピード・結束力を兼ね備え、観客を興奮の渦に巻き込むチームを目指して付けられた。
エンブレムは徳島の美しい自然がモチーフとされ、渦とロゴタイプは、スピードとパワーの渦巻くチームスピリットを表現。水面に映る山のシルエットがVラインを描いている。

ホームスタジアム

ポカリスエットスタジアム

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1971年に陸上競技場として開場したスタジアム。サポーターからは「ポカスタ」の愛称で親しまれている。2007年に徳島を創業地とする大塚製薬がネーミングライツを取得した。正式名称は「徳島県鳴門総合運動公園陸上競技場」。

収容人数…17,924人

ピッチサイズ…106m×69m

ポカスタではピッチの芝生にも注目してもらいたい。管理する徳島県スポーツ振興財団の尽力もあり、2019年シーズンには、Jリーグ全54スタジアムの中で2番目に高い評価を受けた。高品質を維持する芝生は、ヴォルティスのサッカーを足元から支える重要な存在だ。

スタジアム観戦時のポイント

最寄り駅はJR鳴門駅であるが、列車の本数が極端に少ない点と、スタジアムまで徒歩25分かかる点から、車での来場をおススメしたい。スタジアム近くにある大塚製薬工場の駐車場が無料開放されているので、車を止めればすぐスタジアムに行くことが可能だ。なお、試合後はスタジアム付近が混雑するため、帰りは渋滞に巻き込まれる可能性が高いスケジュールには余裕を持っておくとよいだろう

また、メインスタンドの中央部と、バックスタンドにしか屋根がないため、降雨時の観戦には注意が必要。スタジアムが海に近いところにあるので風が強く吹くこともしばしばある。特にシーズン序盤と秋以降の試合では体感温度がかなり下がるので、暖かい恰好をして観戦に臨んで欲しい。油断していると風邪をひくレベルである

マスコット:ヴォルタくん・ティスちゃん

伝説や民話など徳島の文化に根深い「狸」モチーフになっているマスコット。狸はペアになると一生離れない関係を築くと言われており、大の仲良しである「ヴォルタくん」と「ティスちゃん」はクラブとサポーターとの強固なる繋がりを象徴している。

ヴォルタくんはバク転ができるほど運動神経抜群であるが、芸人顔負けのギャグマシーンの側面も併せ持つ。ティスちゃんは常に愛嬌を振りまく癒しキャラ。頭についているリボンが試合ごとに変わっているので要注目

見る者を笑わせ、楽しませる最高のマスコットであるにもかかわらず、Jリーグマスコット総選挙で毎年20位台を彷徨っているのが謎である。(2021年は32位)

ちなみに、ヴァンフォーレ甲府のマスコット「ヴァンくん」と仲良しで、「VV兄弟」の異名を持つ。そして芸が細かい。(褒め言葉)

監督

ダニエル・ポヤトス

リカルド・ロドリゲス前監督の後任として2021年からチームを率いることになったスペイン人監督。ヨーロッパでは「歩く戦術ブック」といった異名を持ち、戦術家として知られている。RCDエスパニョールU-19、レアル・マドリードU-19など、育成組織での指導経験が豊富なものの、2020年7月にパナシナイコス(ギリシャ)の監督に就任後はわずか3か月で解任される憂き目にあった。

前監督と同様にポジショナルプレーを採用し、ボール保持率を高めて相手をコントロールする。ボールを奪われたら即座に奪回することを目指し、二次攻撃、三次攻撃へとつなげることを志向している監督だ

ポジショナルプレー…「局面における優位性を生み出す」というチェスの用語が起源。得点しやすく、失点しない最適な陣形を組むことを目指す戦術。

実は2014年には徳島、2015年には淡路島にいずれもサッカー教室の講師として来日していたこともある監督。現在は緊急事態宣言に伴う入国制限で、来日できておらず、開幕数試合の指揮を執れないことが決定的となっている。そのため、当面の間は甲本ヘッドコーチが指揮を代行することが決まっており、現在はオンラインで選手・コーチ陣と連携を取っている状態だ。監督不在の中で戦術をどこまで浸透させられるかは不透明な状況であり、懸念材料でもある。

移籍市場の動向

入団選手(2020/2/26現在)

・後東尚輝(徳島ヴォルティスユース)※トップチーム昇格
・西野太陽(京都橘高校)
・大森博(修徳高校)
・鈴木大誠(琉球)※復帰
・鈴木輪太朗イブラヒーム(日大藤沢高校)
・杉森考起(名古屋)※期限付き移籍→完全移籍に移行
・宮代大聖(川崎F)※期限付き移籍
・藤田譲瑠チマ(東京V)
・クリスティアン・バトッキオ(スタッドブレスト29・フランス)
・カカ(クルゼイロ・ブラジル)

退団選手

・奥田雄大(いわきFC)※期限付き移籍
・表原玄太(松本)
・清武功輝(琉球)
・秋山拓也(長野)
・島屋八徳(山口)
・榎本大輝(愛媛)
・武田太一(長野)※期限付き移籍
・久米航太郎(ヴェルスパ大分)※期限付き移籍
・梶川諒太(東京V)※期限付き移籍
・押谷祐樹(藤枝)
・坪井清志郎(アルビレックス新潟シンガポール)※期限付き移籍
・森田凛(奈良クラブ)※期限付き移籍

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2021シーズンの展望

予想順位:14位

J2優勝を飾った昨シーズンの主力はほぼ残留。「名古屋の宝」杉森が完全移籍に移行したほか、昨シーズン17得点を挙げた垣田が鹿島からのレンタル移籍を延長した。昨年の主力に加えて、かつてU-21イタリア代表で10番を背負ったバトッキオ、U-19日本代表の藤田ら実力者を獲得。若い力でまずはJ1残留、そしてJ1定着が目標だ。クラブの未来を占う上でも重要な1年となる。

予想フォーメーション

フォーメーション:4-1-2-3

先述した通り、ポヤトス監督が来日できない状況。誰が主力になるのかも見当がつかないのが正直な感想である。そこで、昨シーズンまでの基本メンバーと、ポヤトス監督の過去使用したフォーメーションなどを鑑みて私なりに予想フォーメーションを作った。

フォーメーションは4-2-1-3。ボールポゼッションを高めてゲームをコントロールするという方向性は昨シーズンと変わらないだろう。しかしキャンプや練習試合などの情報によると、昨シーズンまでのようにCBの間や脇にボランチ1枚が下がってビルドアップに関わる、ということはあまり見られなくなりそうだ。

ビルドアップでは2CBとGKの3人(相手FWが2トップの場合)でプレスをかいくぐる新たなスタイルを構築中。これを可能にしていくために、CBには昨シーズンよりもさらに高いレベルの技術が求められるだろう

守備面では、ボールを奪われたらできるだけ早く複数名で囲い込み、ボールを奪いやすくする状況を作ることが求められている。攻撃時間を長くして、相手を敵陣に押し込むのが狙い

今後どのように戦術が浸透していくのか、またポヤトス監督がチームに合流できた時に戦術の幅がどのように広がっていくのか、非常に楽しみである。

2021シーズンの注目選手

要注目:岩尾憲(Ken Iwao)

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ポジション:CMF

背番号:8

生年月日:1988年4月18日 (33歳)

身長:175㎝

利き足:右

国籍:日本

注目選手を1人挙げるとするなら、間違いなくこの男になるのが徳島サポの総意だろう。「俺らの誇り」岩尾憲。言わずと知れた徳島の「カピタン」(ポルトガル語でキャプテンという意味)である

2016年に徳島に加入し、2017年からはキャプテンに就任。ボランチとしてパスサッカーの中心となり、相手の状況に応じて的確な判断ができる司令塔。ほとんどミスをしない安定感が持ち味で、守備時にはピンチの芽を的確に摘み、相手に息つく暇を与えない。インターセプトの回数で常にリーグ上位に顔を出しているのは彼の貢献度を示す何よりの証拠だ。

毎年のようにJ1クラブに主力を引き抜かれる徳島において、岩尾にも移籍のオファーが届いていたものの、屋台骨としてチームを支え続ける選択をし続けている。発言・行動の全てがサポーターの心を鷲掴みにし、多くの人間が彼の背中に導かれた。

2020年はコロナ禍で長い間試合ができなかった側面や、前監督の去就報道が騒がれるなど、チーム内のまとまりが崩れかねない要因がいくつもあっただろう。その度に彼が音頭を取って選手間ミーティングを開き、チームがどこに向かうべきかを共有しあった。どんな外的要因があろうと、徳島というチーム、岩尾憲という男は決して揺らがない。皮肉にも新型コロナウイルスがその引き立て役となった。

降格チームが4チームとなり、例年以上に厳しい残留争いが待っている2021年。勝ち抜くための羅針盤となるのは、紛れもなく岩尾憲だ。

ヤングスター:渡井理己(Masaki Watai)

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ポジション:AMF

背番号:10

生年月日:1999年7月18日 (21歳)

身長:168㎝

利き足:右

国籍:日本

2018年に加入した生え抜き選手で、過去にはサッカーの名門・静岡学園高校で10番を背負っていた。甘いマスクとかわいらしい笑顔から、サポーターの間では「王子」と呼ばれている。

持ち味は細かいステップで相手の重心を外して抜き去るドリブルとポジショニングの良さだ。フリーマンとしてピッチを縦横無尽に駆け回り、相手守備陣を混乱に陥れる。その笑顔からは想像もつかないほど凶暴な存在

監督が代わったことで役割が変わるのかもしれないが、J1の舞台でも彼の持ち味は十分に発揮されるものと信じている。「プリンス」から「キング」へ、そして「世界」へ。彼の成長曲線が今後どう描かれていくのか、徳島ヴォルティスを応援する全ての人間が楽しみにしている。

近年の成績

2016 9位

2017 7位(最終節でJ1昇格プレーオフの進出を逃す)

2018 11位

2019 4位(J1参入プレーオフ・決定戦で引き分け、J1昇格ならず)

2020 J2優勝・J1昇格

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