チェルシーFC
昨シーズン、長年チームを支えたエースのアザールが移籍し、FFP違反により移籍禁止処分に。その中でチェルシーの崩壊を防いだのは長年、力を入れ続けてきたユース出身の選手、そして「帰ってきた英雄」フランク・ランパードだ。CLではグループステージ突破、プレミアリーグでは4位と下馬評を覆し、サポーターの予想をも上回る結果を残してみせた。
しかし、今季は状況が全く違う。DFにはチアゴ・シウヴァ、MFにはカイ・ハヴァーツ、FWにはティモ・ヴェルナーといった各ポジションで世界トップレベルの選手達の補強に成功。昨シーズンとは打って変わり、サポーターの期待値はかなり高い。新生チェルシーはどこまで結果を残せるのか。チームにとって勝負の1年だ。
オーナー ロマン・アブラモヴィッチ(ロシア)
ロシアの大富豪。天文学的な金額を投資し、大型補強を成功させてチェルシーを欧州トップクラブまで成長させた立役者だ。当初は「結果が出なければ即解任」という人事から短気なオーナーと批判の声も多かったが、コロナウイルス化でもスタッフに全額給与を払い続けていたり、NHS(英国民保健サービス)に約8万食を提供したりと地域・クラブ愛が強いオーナーとしても有名である。
愛称…The Blues
クラブカラーの青(Blue)が由来。
ホームスタジアム…スタンフォードブリッジ
収容人数 4万1798人
ピッチサイズ 103×67m
アクセス フラム・ブロードウェイ駅
開場 1877年(明治10年)
フォーメーション
4-3-3/4-2-3-1
今シーズンは4バックを主に使用しているが昨シーズンは3バックを採用することもあった。
監督…フランク・ランパード
19/20シーズンに就任。若手を積極的に起用するスタイルで多くの有望株をブレイクに導いた。また、現役時代の自身のプレースタイルのように中盤の選手にはゴールに絡むプレーを求めている。戦術面では他の監督にやや見劣りするが、会見での強気な姿勢や、フロントとの良好な関係、サポーター・選手達からの厚い信頼は彼の大きなストロングポイントだ。
20-21シーズンの注目選手
カート・ズマ
ポジション:CB
背番号:15
生年月日:1994/10/27 ([calc_age 19941027]歳)
身長:190㎝
利き足:右
国籍:フランス
今シーズン加入し、瞬く間にディフェンスリーダーとしてその実力を見せつけているチアゴ・シウヴァ。その相方としてランパードがピッチへ送り出し、獅子奮闘の活躍を見せているのがカート・ズマだ。
持ち前の身体能力でチームのピンチを幾度となく救ったものの、足下の技術に課題があり、序列化高いとは言えなかったズマ。しかし、今シーズンに入ってパス制度は改善傾向にあり、ディフェンスではチアゴ・シウヴァとともに鉄壁の守備を見せ、空中戦の勝率は96%と欧州でトップ。その空中戦の強さから4得点をマークしている。(12/15現在)
チルウェル、ツィエク、マウント、ジェームズと質の高いクロッサーがチームにいることも彼が活躍している要因だろう。日増しに成長しつつある彼がこの1年でトップレベルのCBへどこまで近づけるか、注目だ。
What's going on here then, @KurtZouma? 🤔
📽️ @tammyabraham pic.twitter.com/Vq06bbLfPp
— Chelsea FC (@ChelseaFC) December 30, 2019
偏食でも有名。サンドウィッチにホットチョコレートをつけて食べている様子はこちら…。
ヤングスター ビリー・ギルモア
ポジション:CM
背番号:23
生年月日:2001/6/11 ([calc_age 20010611]歳)
身長:170㎝
利き足:右
国籍:イングランド
ランパードが1年をかけて育て上げた若手選手達は瞬く間にプレミアリーグで主役級の選手となっており、今のチェルシーから注目の若手選手を選ぶことは難しい。
その中で私が注目しているのがビリー・ギルモアだ。中盤底でのプレーを得意としており、コヴァチッチとジョルジーンニョの中間のような選手である。攻撃のスイッチを入れる縦パスの供給はもちろん、ドリブルで剥がしていく事もできる選手だ。また、体を張った守備もでき、スタメン出場した昨季のリヴァプール戦とエヴァートン戦では2試合連続でMOMの活躍。今シーズンは怪我で開幕には間に合わなかったものの、チャンピオンズリーグのグループステージで復帰。ここからの巻き返しに期待だ。
ちなみに、2001年生まれで久保建英と同い年だ。私も同い年なので応援したい。笑
近年の結果
2015/16 10位
2016/17 優勝
2017/18 5位
2018/19 3位
2019/20 4位
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