クラブ紹介:名門アーセナル復活の瞬間を見逃すな

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アーセナル(Arsenal Football Club)

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昨季から尻上がりに調子を上げており、シーズン開幕を告げるコミュニティー・シールドではFA杯王者として出場。リーグ王者のリヴァプールをPK戦の末下し、タイトルを獲得した。また、CBガブリエル・マガリャンイス、CMFトーマス・パーティー、CBウィリアム・サリバ、WGウィリアンを即戦力としてスカッドに加え、補強も盤石に。ヴェンゲル監督時代のアーセナルを知り、現代最高の監督の1人であるペップ・グアルディオラの右腕であったアルテタ監督への期待は最高潮に達しました。

しかし、現実は甘くなく、開幕の2連勝からは調子を落としつつあります。4節シェフィールド・ユナイテッド戦以来は複数得点がなく、ここ7試合で2分5敗と長い長いトンネルに迷い込んでしまいました。キャプテンであるCFオーバメヤンには覇気がなく、新加入CBガブリエル・マガリャンイスが獅子奮迅の活躍で最終ラインに立ちはだかっていますが、得点が生まれず勝利が遠い状況です。

(2020/12/15現在)

愛称…ガナーズ(Gunners)

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ガナーズ(Gunners)が愛称。王立兵器工場の労働者が設立したクラブであることが由来となっています。

また、サポーターのことはグーナー(Gooner)と呼ばれています。

 

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エミレーツスタジアム(Emirates Stadium)

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収容人数:約60,000人

ピッチサイズ:105m×68m

スタンド:ヴェンゲル監督が建設時にこだわったという、フットボール観戦に適した角度を研究し、定めているとのこと。スタンドはチームカラーの赤一色であり、バックスタンドにはシンボルでもある大砲が、白地でデザインされています。

最寄り駅:アーセナル駅(ピカデリーライン)

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地下鉄にクラブ名を付けた最初のクラブです。

フォーメーション

4-2-3-1/3-4-3の併用

監督:ミケル・アルテタ

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ヴェンゲル監督時代に選手としても活躍し、選手時代からも監督と議論を交わすことが多く、リーダーシップに優れた存在でした。

現代サッカーにおいて最高監督の1人であるマンチェスターシティのペップ・グアルディオラ監督から直々にコーチ職への就任を要請され、彼は「いつの日かアーセナルに監督として帰ってきたい」とコメントを残し、マンチェスターシティへ旅立った経歴があります。当時も試合中グアルディオラ監督と何度も議論する姿があったように、グアルディオラ監督にとっても、アルテタは右腕として信頼できる存在だったようです。昨年の2019年12月20日、未勝利の時期が続いた古巣アーセナルのラブコールに応える形で、監督に就任しました。

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目指す理想は高いです。攻守の切り替えが早く、自らがボールを握りながら試合を支配するサッカーを志向。妥協を許さない姿勢や明確な目標に突き進む姿、彼の理想のサッカーに魅了され、加入した選手は枚挙に暇がありません。一方で、頑固な性格もあり、現在の勝てない状況では性格がマイナスに作用しているように思えます。ベテランCBダビ・ルイスとの衝突や、CBウィリアン・サリバの冷遇、OMFメスト・エジル、CBソクラティスのプレミアリーグ、ヨーロッパリーグ登録外といった要因も重なり、外部からの風当たりは強くなっています。

 

20-21シーズンの注目選手

要注目:ガブリエル・マガリャンイス

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ポジション:CB

背番号:6

生年月日:1997/12/19 ([calc_age 19971219]歳)

身長:190㎝

利き足:左

国籍:ブラジル

U23ブラジル代表。今季、アルテタ監督からのラブコールを受ける形でリーグ・1のLOSEリールから2600万€で獲得した貴重な左利きのCBです。地上だけではなく空中戦にも強く裏へカバーするスピードにも優れています。展開が行き詰った際に蹴る相手陣地深い位置へのロングフィードやサイドチェンジの精度も高く、攻守両面での貢献できる選手でしょう。Player of the Month(クラブ月間最優秀選手賞)を9月、10月、11月と加入直後から3連続で受賞しました。

アグレッシブな姿勢は評価するべきガブリエルですが、13節サウサンプトンでは不用意な警告を連続でもらってしまい退場処分を受けてしまいました。(やや厳しい判定に見える部分もあり、同情の余地はありましたが…。)

注目ポイントは、勇敢なタックルです。14年ぶりにアウェイでマンチェスターユナイテッド相手に勝利したオールド・トラフォードでの試合でも、ボックスの中で相手CMFネマニャ・マティッチへの鋭いタックルでボール奪取することに成功。その際の雄叫びはサポーターにとって印象深いものになっています。ノースロンドンに舞い降りた、新たなディフェンスリーダー、要注目です

ヤングスター:ブカヨ・サカ

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ポジション:LM

背番号:7

生年月日:2001/09/05 ([calc_age 20010905]歳)

身長:178㎝

利き足:左

国籍:イングランド

彼はウナイ・エメリ前監督がトップチームに残してくれた、少ない財産の1人です。ヴェンゲル監督時代からアーセナルアカデミーに在籍しており、パス&ムーブの動きが身体に染みついている選手でしょう。加えて、様々なポジションでも輝くことが出来る賢さ、ポリバレントさも彼の魅力の1つです。

相手DFと対峙してから、ドリブルを仕掛けて抜くことが出来る選手は現在のアーセナルにとって貴重な存在です。今季はサイド攻撃からのクロスというパターンを繰り返しているため、サカ自身もサイドに張っているシーンが多く、LSBキーラン・ティアニーとのコンビネーションは最大の武器でしょう

個人的には、元マンチェスターシティ、現レアル・ソシエダのMFダビド・シルバのような選手を目指してほしいです。いわゆる4-3-3のインサイドハーフやウイングのポジションです。サカ、シルバ同様の賢さやボールスキルがある上によりも運動量豊富であり広範囲をカバーできるでしょう今後、サカがシルバの域まで到達するには、周囲と自分の立ち位置や、プレーの展開を読む「認知能力」を伸ばしていく必要があると考えます。

昨季から今季もフル稼働で試合に絡んでいるために、怪我には懸念があります。大怪我には気をつけてもらいつつ今後活躍してくれることを期待しています

 

近年の成績

2017-18 ヴェンゲル監督ラストシーズン38試合19勝6分13敗 勝点63 6位

2018-19 エメリ監督1年目 38試合21勝7分10敗 勝点70 5位

2019-20 エメリ監督→アルテタ監督 38試合 14勝14分10敗 勝点56 8位

New→2020-21 アルテタ監督 14試合4勝2分8敗 勝点14 15位(2020/12/25現在)

ダービーマッチの戦績

〇ノース・ロンドン・ダービー(North London Derby)

vsトッテナム・ホットスパー(PL通算:57試合20勝23分14敗)

〇ビック・ロンドン・ダービー(Big London Derby)

vsチェルシー(PL通算:56試合20勝17分19敗)

〇その他ロンドン・ダービー(London Derby)

vsクリスタル・パレス(PL通算:22試合13勝6分3敗)

vsウェスト・ハム(PL通算:49試合32勝9分8敗)

vsフラム(PL通算:29試合21勝5分3敗)

詳しい選手紹介や試合ごとのプレビュー&レビューは下記のnoteで投稿しているのでそちらも是非、ご覧ください!!

note(ノート)
いったー|note アーセナルについて。00年代のセスク率いるアーセナルが好きでハマった都内大学生から社会人2年目を迎えました。Jリーグでは大分トリニータ。プレミアリーグ好きです。欧州...
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この記事を書いた人

セスク・ファブレガスの虜になり、アーセナル推しになった都内大学生。グーナーになり約10年経ち、もはや人生の一部になりつつあります。個人noteでは、マッチレビュー、選手紹介等、現地観戦記もアップしていっています。Jリーグでは大分トリニータ推し。

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