北海道コンサドーレ札幌
ホームタウン…北海道札幌市を中心とする北海道全域
創設年…1996年
昨季の順位…12位
Jリーグどころか世界的にみてもホームタウンの面積はトップクラス。欧州の一国分の大きさがあると言われる北海道全域を本拠地としているので世界一の面積かもしれません。
創設年は1996年。今年は25周年になります。特別なエンブレムが公開されており、今季中に特別な催しが行われる可能性も高いですね!
ホームスタジアム
札幌ドーム
2002FIFA日韓W杯の開催を契機に開発、建設されたスタジアムです。その魅力は日本で唯一の完全屋内天然芝サッカースタジアムです。プロ野球チームの北海道日本ハムファイターズも使用しており、野球開催時とサッカー開催時で形を変える世界的にも珍しい競技場となります。
同W杯の予選会場でもあり、イングランド対アルゼンチン、イタリア対エクアドルの試合会場ともなりました。ベッカム選手がPK戦でゴールを決めており、イタリアではヴィエリが2ゴールと世界的スターがゴールを決めているスタジアムでもありますね。ドーム内にはベッカム率いるイングランドが実際に使用したホワイトボードが飾られており、当時のサッカーファンにとってはたまらない貴重なアイテムも展示されています。
最大収容人数はサッカー開催時だと40000人弱。サッカーグラウンドはホヴァリングステージ上にあり、地表から2,3メートルの高さにあります。出し入れできる珍しいスタジアムですね。その高さゆえに落下事件もあり、直近では札幌所属のアンデスソン・ロペス選手がゴール後のパフォーマンスで落下。その後に2点を奪い取り、計4点奪取の大活躍をみせたことがあります。世界的な事件にもなった衝撃映像はこちら。
監督
ミハイロ・ペトロヴィッチ
1993年にオーストリアのクラブチームSVペラウで監督業を開始。96年にはシュトゥルム・アマチュアで監督を務めます。このチームのトップチーム監督が元日本代表監督のイビチャ・オシム氏です。ここでオシム氏の影響を多大に受けており、彼が師とされている由縁ですね。Jリーグでは広島、浦和で監督をしたのち、札幌の監督に就任しました。
浦和の解任から札幌の監督就任は奇縁があります。2018年、浦和での解任が決定的になった試合の相手が、現在指揮している札幌でした。
浦和のDF槙野選手が札幌のFW都倉選手(現北九州)と衝突。股間を蹴ってしまったこともあり、一発退場となると、1人少ない中で後半にまさかの3枚替え。しかし、不運は続き、浦和の選手が負傷退場となります。2人少ない状況で奮闘するも勝利は叶わず、試合翌日には解任が報じられました。
札幌の野々村社長は、この試合の内容について、2人少ない状態で押し込まれたことを評価していました。そして、このシーズンの最終戦前日に一部メディアがミシャ監督就任について先出しで報じる事態に。この時に指揮していた四方田修平監督はミシャ監督からのビデオメッセージを聞き、ヘッドコーチとしてクラブに残ることを決意しています。
2018年には札幌の選手たちとミシャ監督の戦術が合致。台風の目といえる活躍で4位という好成績を収めています。なお、この年はJリーグ最優秀監督賞に選出されています。選手たちとは家族ぐるみのようあほど親密に接する監督で、良いプレーをした際には大声で「ブラボー!」とたたえることでもおなじみの監督です。
2020シーズンには新しい戦術を考案。0トップやオールコートマンツーマンを実践で使用しています。同年にはJリーグ史上3人目、外国籍監督としては初の快挙となる200勝を達成。21シーズンは家族のいる国に戻った際に転倒。骨折の怪我を負い、チームの始動には間に合いませんでしたが、脅威の回復力で21シーズンの開幕戦に間に合う事が報じられています。
エピソード
移籍市場の動向
入団選手
・青木亮太(名古屋)
・柳貴博(FC東京)
・小野伸二(琉球)
・大谷幸輝(新潟)
・岡村大八(群馬)
・ガブリエル(Wydad Casablanca)
・小柏剛(明治大学)
・中野小次郎(法政大学)
・中島大嘉(国見高校)
退団選手
・カウィン(期限付き終了:ルーヴェン)
・進藤亮佑(C大阪)
・ウーゴ・ヴィエイラ(契約満了)
・石川直樹(引退)
・早坂良太(引退)
・檀崎竜孔(期限付き:ブリスベン・ロアーFC)
・藤村怜(期限付き:山形)
・濱大耀(期限付き :富山)
・白井康介(期限付き:京都)
・岩崎悠人(期限付き:千葉)
2021シーズンの展望
予想順位:1位
サポーターとしてここは譲れません(笑)
近年まれにみるほどに戦力が豊富な点であること、昨季も戦っている主力級が多く残ったことから上位争いは間違いないと思っています。
予想フォーメーション
3-4-2-1
駒井選手と金子選手が逆という形もあるかと思います。シーズン前のトレーニングマッチの調子の良さと四方田修平ヘッドコーチの「新戦力は全員力がある」という発言から、予想は困難を極めます。
これまでのミシャ監督の全シーズンの最終戦のスタメンからあまり変えない思想を読み取ってこの形にしました。
2021シーズンの注目選手
注目選手:福森 晃斗選手
北海道コンサドーレ札幌の攻撃のタクトをふるうのはこの福森選手になりますね。後方からの超強力なアシストも連発する選手であり、相手チームからすると、捕まえるのがかなり困難になります。しかし、下手に後方へプレッシングをかけてしまえば、前方にこれまたJ屈指のドリブラーである「ルーカス・フェルナンデス」を中心に、チャナティップ選手、金子選手と独力で相手陣内に突撃できるドリブラータイプがフリーになるでしょう。前線の個人技に長けた選手たちが余裕を持って攻撃できてしまうため、相手にとってはやりにくいことこの上ないですね。
加えて、正確無比なキック精度を併せ持っています。前線のドリブラーたちの仕掛けを無理やり止めてしまうと、絶好の位置でFKを与えてしまうため、出場しているだけで相手に緊張感を与える厄介極まりない選手です。他の選手から見ても彼のキックの精度は異次元のようで、2021シーズンではFKから何点取ってくれるのか…期待感が高まります。
そして、弱点と言われていた守備の部分も2020シーズン終盤は改善。守備時の1対1の場面で見ていてストレスを感じない選手になりました。課題を克服しているため、今季中に日本代表入りもあり得るかもしれません。
ヤングスター:檀崎竜孔
名門・青森山田の背番号10を背負っていた選手です。本職はストライカーになりますが、足下の技術が高いため、プレーポジションを苦としないユーティリティー性にも魅力があります。
札幌に加入後は出場機会に恵まれず、現在はAリーグ(オーストラリア)のブリスベン・ロアーへ期限付き移籍中。海外の舞台に挑戦中ですが、今年の6月30日に期限が切れるため、Jリーグ開催中に札幌に帰還する予定です。
当時はAリーグでは知名度もなかったのですが、ブリスベン・ロアーに加入後に輝きを放ち、現在は知らない人がいない存在となっています。Aリーグの若手の中でもかなりの注目株と言われていますね。
特筆すべきは2月6日の対メルボルン・ビクトリー戦!ここでは2ゴール1アシストと完璧すぎる活躍をみせ、同クラブの監督も賞賛を送っています。自信をつけて戻ってくるストライカーには要注目です!
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