新生・大分トリニータ、史上最高難度のJ1残留へ

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大分トリニータ

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ホームタウン…大分県大分市、別府市、佐伯市を中心とする大分県全域

創設年…1994年

昨季の順位…11位

マスコットキャラクター:ニータン

(2020年マスコットキャラクターランキング4位)

ホームスタジアム

昭和電工ドーム大分

旧ビッグアイ、九州石油ドーム、大分銀行ドーム

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収容人数:40,000人(可動式座席を含める)

※Jリーグでは、31997人収容可能

ピッチサイズ:105m×68m

スタンド:楕円形のスタンドで囲まれており、ワールドカップ基準に従い、全席椅子が設置されている。バックスタンド、メインスタンドは2層式でサイドスタンドは1層式のスタンドを採用。

ドーム設備:天井には開閉式の屋根が備え付けられており、1度の稼働に100万円を超えるという噂もあります。国体にも使用されるため、陸上用のトラックをピッチに併設している。

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九州最大級のドームであり、2002年日韓ワールドカップの際にも、メキシコvsイタリア(1-1)、セネガルvsスウェーデン(2-1Ex.)等が行われた、国際的なドームである。

監督

片野坂知宏監督

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選手時代

JFL時代マツダからサンフレッチェ広島に所属柏レイソルや大分トリニータで主にLSBで活躍し、堅実で知的なプレーでチーム貢献した。大分トリニータで現役引退を表明し、そのままクラブスタッフとしてクラブに残留する

 

~スタッフ・コーチ時代~

2005、2006年U15大分トリニータでコーチ・スカウト就任

2007年G大阪でサテライトチーム監督兼トップチームコーチ

2010年古巣広島でトップチームコーチとしてJ1優勝を2度経験(2013,2014)

2015年G大阪でヘッドコーチとして自身では3年連続J1優勝を経験

~監督時代~

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2016年大分トリニータ監督就任。古巣大分からの監督就任要請に応えた形で、自身初の監督キャリアスタートさせると、同年に就任初年度ながらもJ3優勝を果たす2年後の2018年J2で2位となり自動昇格を勝ち取り悲願のJ1昇格。3年でJ3からJ1に到達したのは史上初の快挙だったまた、昇格後も2019年8位、2020年11位と降格圏内から余裕を持ちながら残留を決めている。

広島、G大阪でのヘッドコーチ時に師事した監督はJリーグの屈指の監督であり、ミシャ・ペトロビッチ(現札幌)、森保一(現日本代表)、長谷川健太(現FC東京)と大物ばかりだった。守備陣の構築、守備における人の動かし方は前述3人の影響が大きそうだ。

~カタノサッカーとは~

2019年大分トリニータがJ1昇格初年度、一時、3位まで健闘するなど特に前半戦は台風の目となる存在になった。

特徴的なのが、ビルドアップの方法で、3-4-2-1のフォーメーションを軸に試合を進める。近年珍しくなくなったGKからのビルドアップだが、GK高木の足下の技術は並みのフィールドプレーヤーをも凌駕する。後方からのビルドアップは、ボールロストすれば即失点という常に危険と隣り合わせではあるが、相手を自陣に誘い込む効果もあり、”疑似カウンター”という造語を作り出した程、Jリーグに衝撃を与えた。

しかし、徐々にリーグ戦が進むにつれ、ミラーゲームを仕掛けられると、各所で1on1のデュエルで劣勢に陥り始めた。ビルドアップの肝になる2シャドーへの縦パスやボランチの可変等が研究され、ボールロストのシーンが増加。”疑似カウンター”は元々、J1で戦うには選手のクオリティの差で勝てないという考えから生まれた組織的なプレーだったのが原因だろう。弱点である個のクオリティでの差で勝負される苦手な土俵に引きずり出された「カタノサッカー」だったが、その後はロングボールを相手DFの背後へ効果的に活用することで、活路を見出した。

2020年も継続的に同様の路線で戦いながら、サイドでの数的優位の作り方や3バックのストッパーの攻撃参加等、各所でバージョンアップしながらチームを構築した。

移籍市場の動向

入団選手

[FW]

・長沢駿(From仙台)

・渡邉新太(From新潟)

・藤本一輝(From鹿屋体育大)

[MF]

・下田北斗(From川崎F)

・井上健太(From福岡大)

・弓場将輝(From大分U18)

[DF]

・黒崎隼人(From栃木)

・坂圭祐(From湘南)

・福森健太(From北九州)

・上夷克典(From京都)

[GK]

・ポープ・ウィリアム(From川崎F)

・西川幸之介(From藤枝東高)

新加入のCB坂は小柄ながら正確なポジショニングと驚異的なジャンプ力を併せ持っており、空中戦を得意とする。J2組DFのCB/SB上夷SB福森健太CB/SB黒崎隼人は即戦力として期待がかかるも、初のJ1挑戦ということで未知数だ。他にもMF下田北斗は川崎では定着できなかったものの、長短のパス、テンポの良さは折り紙付き。大分にとって大きな戦力になりそうだ。

CFの長沢駿は新たな前線での基準点としてかつポイントゲッターとして期待大であり、ST渡邉新太は俊敏な衛星的な動きをするシャドーストライカーだ。

また、大分自慢のアカデミーからもCMF弓場将輝が昇格世代別代表選出経験もあり、ポテンシャルは十分だ。

退団選手

[FW]

・知念慶(To川崎F/ローンバック)

・渡大生(To福岡)

・三平和司(To甲府)

[MF]

・坂井大将(未定)

・姫野宥弥(To富山)

・川西翔太(To岐阜)

・小手川宏基(To松本山雅)

・小塚和季(To川崎F)

・島川俊郎(To鳥栖)

・田中達也(To浦和)

・國分伸太郎(To山形)

・佐藤和弘(To松本山雅)

・前田凌佑(To愛媛)

[DF]

・鈴木義宜(To清水)

・岩田智輝(To横浜FM)

・星雄次(To新潟)

・高橋裕翔(Toヴェルスパ大分/育成型ローン)

[GK]

・小島亨介(To新潟/ローン延長)

・ムン・キョンゴン(To大邱FC/Kリーグ/兵役により)

不動の3バックであり、守備の柱であった前キャプテンCB鈴木義宜に加え、「大分の希望」であり、東京五輪世代のRCB岩田智輝がステップアップ移籍血の入れ替えが行われた

また、CMF/CBともにクレバーでポジショニングに優れた島川俊郎、前線のターゲットになっていたCF知念慶、スピードスターであり切り込み隊長だったMF田中達也も活躍の場を移すこととなった。

さらに、J3,J2時代の苦楽を共にしたJ屈指のムードメーカーであるST三平和司や、WB星雄次、OMF小手川宏基、CMF前田凌佑が退団ということでサポーター間で惜しまれつつ送り出された。

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2021シーズンの展望

予想順位:12位

目標順位:残留/1桁順位

予想フォーメーション

フォーメーション:3-4-2-1

2021シーズンの注目選手

注目選手①:長沢駿

ポジション:CF
背番号:20
生年月日:1988年8月25日 (33歳)
身長:189㎝
利き足:右

大分1年目(前所属:仙台)

昨季成績:33試合9得点

仙台から加入したJ屈指の前線で基準点になるハンマータイプのストライカーだ。大分との所縁はないものの、片野坂知宏監督とはG大阪でコーチ時代に同じチームであり、片野坂知宏監督が掲げる”カタノサッカ―”には適応できそうだ。

後方からビルドアップを繋ぐ際には、タイミングよくCBを引きつりながら降りてくる必要があり、ロングボールでカウンターを発動する際にはターゲットマンとしてボールを収める役割が求められる。192㎝という恵まれた体格を活かしながら、純粋なクロスボールからのヘディングシュートも期待されるだろう。マークを外してのワンタッチシュートも得意であることからも、大分のサッカーにはまれば得点量産体制に入ってもおかしくない。彼が早い段階でフィットすれば、大分の残留はもちろんのこと1桁順位も視野に入るだろう。

注目選手②:高木駿

ポジション:GK

背番号:1
生年月日:1989年5月22日 (32歳)
身長:181㎝
利き足:左

大分5年目(前所属:川崎F)

昨季成績:17試合0得点

今季キャプテンに就任した後方から攻守ともに貢献する大分の守護神だ。足下のスキル、パス本数、ロングパス成功率はJ屈指のレベルを誇る。丁寧につなぐ際にはかなりのリスクを冒すプレーもあるが、そのリスクを負う分、前線にピンポイントで届ける1本のロングボールが効果的になる。

GKとして小柄な部類に入るが、ハイボールの処理は秀逸である。キャッチングなのか、パンチングなのかの判断を間違えることは少なく、素晴らしい対応を見せる。被カウンター時やビルドアップミスから発生する1on1のピンチも得意だ。間合いの詰め方、ボールへの反応に長けており、何度もピンチを救った。一方で、ミドルシュートのキャッチングに少し難があり、今季は改善したいところだ。

ロッカールームや試合終了後のサポーターへの挨拶の際はお調子者としてムードメーカーを買って出る。三平和司(現甲府)が移籍したため、CF伊佐とともにチームを盛り上げる役割にも期待だ。

注目選手③:伊佐耕平

ポジション:CF

背番号:13
生年月日:1991年11月23日 (29歳)
身長:175㎝
利き足:右

大分一筋8年目

昨季成績:22試合3得点

今季から大分のエースナンバーである13番を継承した、新たな象徴になりうる存在がCF伊佐耕平だ。22試合3得点はCFというポジションで見ると物足りない数字であるが、数字では表れないプレーでの貢献が目に付き、泥臭く、熱い大分愛を表現することからサポーターから絶大な信頼を勝ち得ている。

ファーストディフェンダーとしてのパスコースの誘導や、ロングボールの収めどころとして体を張ったプレーが多く、2列目からの飛び出しや他の選手を輝かせるプレーが得意である。昨季33節vs湘南(2-1)での決勝点は背後から来たボールをダイレクトボレーを滑りながらもネットを揺らし、技術の高さも見せてくれた。

YouTubeで自身のルーティーンやチーム内の様子を発信しており、サポーター間では好評である。13番はかつて大分一筋16年(ローンでFC東京に1年間)を貫きJ3からJ2昇格を置き土産に現役引退を表明した元アテネ五輪代表CF高松大樹が背負ったエース番号だ。この重みを理解し、覚悟を決めた大分愛を体現するCF伊佐耕平から目が離せない。

ヤングスター①:羽田健人

ポジション:CB/CMF

背番号:49
生年月日:1997年7月7日 (24歳)
身長:184㎝
利き足:右

大分2年目(前所属:関西大)

昨季成績:20試合0得点

今季は守備の大黒柱であったCB鈴木義宣が清水に移籍し、守備陣のリーダー不在である。その3バックのセンターに名乗りをあげるのは昨季、20試合と経験を積んだ若武者CB/CMF羽田健人かもしれない。

昨季第32節vs札幌では、頭部負傷したCB鈴木義宣の代役として3バックのセンターを見事こなし、フィジカル自慢のCFジェイを抑え込んだ。日本人CBとしては大柄な体格を生かし、大分の壁になれるポテンシャルを示した。

CMFで起用されることがあるように、確かな足下のスキルを備えており、鋭い縦パスを通すのも武器である。一方で、スピードに難があり、相手FWと走力勝負になった時には不安が残るがクレバーなポジショニングでカバーすることを期待したい。

ヤングスター②:弓場将輝

ポジション:CMF

背番号:43
生年月日:2002年5月13日 (19歳)
身長:173㎝
利き足:左

大分U18昇格

2種登録0試合、リーグ杯1試合

育成に定評のある大分トリニータアカデミーの最新作だ。昨年12月にはU18日本代表合宿メンバーにも招集された才能を持ち、大分トリニータの選手からもスケールの大きさぶりを賞賛されるほどの逸材だ。

左右にパスをテンポよく散らし、ゲームを創るタイプであり、マエストロになりうる存在。リーグ杯や天皇杯で徐々に出場機会を伸ばしていけば、J1の舞台もそう遠くないはずだ。

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