“脱オルンガ”で上位へ…柏レイソルは名将の知恵が問われる1年に

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柏レイソル

ホームタウン…千葉県柏市

創設年…1940年

昨季の順位…7位

ホームスタジアム

三協フロンテア柏スタジアム((日立柏サッカー場). )

収容人数:15,349人

ピッチサイズ:105m×68m

Jリーグでは唯一のクラブが所有するスタジアム。「日立台」の愛称で親しまれる。

スタンド:簡易的な設計でピッチとの近さが特徴。2012年に西側ゴール裏を改築し、二層式のスタンドに変更。ホームチーム側の応援席である「柏熱地帯(はくねつちたい)」となった。屋根はメインスタンド中央部後方にあるのみで、雨天時は雨具が必須。

監督

ネルシーニョ

1950年生まれの70歳。日本での指導者キャリアは1995年からと非常に長く、柏での指揮も通算9年目。第一次政権時の2011年にはJ1初制覇に導いたクラブ史上に残る名将。好調の選手を積極的に起用するスタイルで、人心掌握術に長けるモチベーターだ。昨シーズンはオルンガを活かすためにロングカウンターを採用したが、本来はポゼッションとショートカウンターを使い分けて相手の裏を狙うのが信条。現状では崩しの練度が上がっておらず、1トップの人選を含めて注目が集まるところだ。

移籍市場の動向

入団選手

[MF]

・イッペイ・シノヅカ(←大宮)

・ドッジ(←フルミネンセ)

・アンジェロッティ(←レッドブル・ブラガンチーノ)

[DF]

・上島拓巳(←福岡)

・大獄拓馬(←柏レイソルUー18)

[GK]

・松本健太(←大宮)

・佐々木雅士(←柏レイソルUー18)

 

退団選手

[FW]

・マイケル・オルンガ(→アル・ドゥハイル)

・山崎亮平(→長崎)

[MF]

・小林祐介(→千葉)

[DF]

・鎌田次郎(→相模原)

[GK]

・中村航輔(→ポルティモネンセ)

・桐畑和繁(→岐阜)

チーム総得点の半分近く(60得点中28得点)を1人で荒稼ぎしたオルンガが高額の移籍金と引き替えに退団。日本代表GK中村航輔もチームを去った。

補強としてはドッジ、椎橋とボランチに実力者を獲得。さらに期限付き移籍先の福岡で急成長を遂げた上島も復帰しており、センターラインはより強固なものに。一方で2桁得点が計算できるストライカーの獲得が開幕時点で発表されていない前線には、1トップに対応可能なアンジェロッティを確保したとはいえ一抹の不安が。本田圭佑の元同僚の長身FWペドロ・ラウルの獲得が噂されている。

2021シーズンの展望

予想順位:6位

予想フォーメーション:4-2-3-1

注目選手:江坂任

ポジション:MF

背番号:10
生年月日:1992年5月31日 (28歳)
身長:175㎝
利き足:右

昨季のJ1で3位タイとなる10アシストを記録した攻撃の核

昨季成績:33試合9得点

ゴールへ向かう意識が高いトレクアルティスタ。緩急を付けたドリブルや虚を突いたターン、タイミングを計ったラストパスにはテクニックとサッカーIQが凝縮。得点王オルンガが去った今季はポイントゲッターとしての役割もより求められるはずで、J1では未だ達成していない2桁得点は目標というよりノルマか。

注目選手:マテウス・サヴィオ

ポジション:MF

背番号:11
生年月日: 1997年4月15日(23歳)
身長:175㎝
利き足:右

年代別ブラジル代表経験を持つアタッカー

昨季成績:6試合0得点

純粋なテクニックは江坂をも凌駕するブラジリアン。昨シーズンをケガで棒に振ったが、その実力はすでに証明済み。多様なボールを蹴り分けて決定機を演出し、シュート精度もピカイチ。狭いエリアで違いを生み出せ、引いて守る相手を崩す際には有効なカードとなりそうだ。まだ23歳と若く、今後の成長にも期待大。

ヤングスター:上島拓巳

ポジション:CB

背番号:44
生年月日:1997年2月5日 (24歳)
身長:185㎝
利き足:右

昨季はアビスパ福岡へ期限付き移籍

昨季成績:41試合2得点(J2)

福岡に期限付き移籍した昨季は守備の要として君臨し、クラブのJ1昇格の立役者となった若き守備者。J1デビュー戦となった開幕戦では一発退場とほろ苦いスタートを切ったが、対人守備はトップレベル。フィード能力に長け、セットプレー時のターゲットとしても機能するなど攻守に貢献できる現代的なCBだ。

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