ラムズの愛称で親しまれているダービー・カウンティだが、2020年12月2日現在では15戦で1勝5分9敗。アウルズとともに勝点7で最下位に位置している。
11月4日にコクーを解任して以来、まだ監督が定まっていないダービー・カウンティ。クラブの売却が決まり次第、新しい監督を発表するのではないかと報じられている。
そこで、今回はダービー・カウンティの次監督候補について現地情報をもとに考察していこうと思います。
ブックメーカーのオッズから候補者を探る

※Betvictorの倍率
一番人気 ジョン・テリー(5/6)
チェルシー、イングランドのレジェンドの1人であるジョン・テリーが監督の筆頭候補に挙がっており、報道は日に日に加熱しているように見える。テリーは「噂が本当なら興奮するね」とSky Sportsに語ったとされており、本人も前向きに検討しているのではないかという報道も多い。
ラムズで監督デビューを果たし、現在チェルシーの監督を務めている盟友、ランパードはテリーの就任について「彼は素晴らしい監督になる」と太鼓判を推している。監督としてのキャリアのなさを不安視している声もあるが、数年間アストン・ヴィラでディーン・スミスと働いている経験や選手としての輝かしい経歴は誰しもが認めるところ。ランパード同様、ダービー・カウンティで監督デビューを果たし、クラブと自身の評価を押し上げることができるか。
ちなみに、テリーは「ブックメーカーのお気に入りで倍率がいつも低い」と揶揄されているようです。笑
主な監督歴…なし
二番人気 ウェイン・ルーニー(13/8)
コクー解任後はルーニーに加えてギヴン、ロシニアー、J・ウォーカーと4人で強力なコーチスカッドを組んでいたラムズ。その中でも現在は選手、キャプテン、そして暫定監督を兼任しているのがルーニー。次の監督の筆頭候補になるのもうなずける。
しかし、クリスタル・パレスの元会長であるサイモン・ジョーダンはこの報道に対して「ルーニーには監督経験がなく、このままチャンピオンシップの監督を続けるのはリスキーではないか」といった声を挙げている。
「選手の目線から話すのと監督の目線から話すことは違う」と語ったイーグルスの元会長の意見も一理あるだろう。
主な監督歴…なし
三番人気 スティーブ・クーパー(6/1)
現在スワンズで監督を務めているクーパーが候補に上がっている模様。ソースはサンなどそこまで信憑性が高いメディアではないものの、
クーパー自身がラムズについて聞かれたとき、「私はそれについて何も話すことはない」と答えたとのこと。スウォンジーで楽しんでおり、誇りを持っていると語ったクーパーがダービー。カウンティで指揮を振るう可能性はあるのだろうか。
主な監督歴…イングランド代表ユース、スウォンジー・シティ
デイヴィッド・ワグナー(12/1)
シャルケの前監督。クロップがドルトムントにいたころ、リザーブチームを指揮していたワグナー。ハダースフィールドをプレミアリーグまで昇格させた監督でもあり、フリーであることから関連づけられた模様。
主な監督歴…シャルケ、ハダースフィールド・タウン
サム・アラダイス(1/20)
イングランドのサッカーファンに馴染みの深いビッグサム。徹底したカウンター志向でリスクを嫌う彼のサッカーはサポーター、果ては選手からも批判を受けることもある。しかし、その指導経歴と堅実な戦術から勝点を多く拾い、幾多のチームを救った実力者であることも事実だろう。
主な監督歴…エヴァートン、ニューカッスル・ユナイテッド、クリスタル・パレスなど
ラファエル・ベニテス(25/1)
現在は中国の大連一方で監督を務めているベニテス。ニューカッスルオーナーのマイク・アシュリーは彼を「金に釣られて中国へ行った野郎だ」と糾弾したが、数多のビッグクラブを率いた経験とその手腕の評価は高い。
主な監督歴…リヴァプール、チェルシー、ナポリ、レアル・マドリード、インテルなど
エディ・ハウ(25/1)
ボーンマスで絶大な支持を得た監督。リーグ1からの昇格させた後、一度はクラブを離れるも、再び戻ってきたチェリーズでその名前を上げた。14-15シーズンではLMAの年間最優秀監督を受賞しており、ボーンマスをプレミアリーグまで押し上げた立役者。残念ながらそのチェリーズは19-20シーズンで降格してしまったものの、いまだその手腕を評価する声は高い。
主な指導歴…ボーンマス、バーンリー
その他の有名な候補
・ナイジェル・アドキンス
・スティーブン・ジェラード
・ロベルト・ディ・マッテオ
・グレアム・アレクサンダー
・マイケル・キャリック
・ジミー・フロイド・ハッセルバインク
・マーク・ヒューズ
・ポール・インス
・ギャリー・モンク
・アラン・パーデュー
・フィル・ネヴィル
などなど…
現地紙は? サポーターの声は?
SNSや記事を見る限り、意外とテリーの就任には反対の声も多い模様ですね。やはり、監督としてのキャリアが不安視されている模様です。同じ理由でルーニーを監督へ昇格させる声も評判が良いとは言えなそう。
候補の中ではエディー・ハウは絶大な人気を誇っており、マイナスなイメージも少ない監督でしょうか。アラダイスやベニテスは豊富な指導歴があるものの、その戦術や今までの態度からも賛否両論分かれている様子です。
まとめ
ランパードが就任したときは、懐疑の声が上がったものの、その活躍ぶりにサポーターは今でもランパードを称賛する声が多いようです。ジョン・テリーやウェイン・ルーニーがそれに続く活躍を監督で見せられるかは別問題ですが、彼らが指揮官としてベンチに座る日をいつか見てみたいと思うのも事実。
かつての名門・ラムズが蘇ることができるか…今後の監督就任には目が離せません。
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