リヴァプールFC
港町、リヴァプールに拠点を置くリヴァプールFC。昨シーズンは圧倒的な強さでプレミアリーグを制覇したレッズ(リヴァプールFCの愛称、後述)は連覇のため的確な補強を行った。バックアップがいなかった左サイドバックには、オリンピアコスからコスタス・ツィミカスを確保。さらに中盤と前線の層を厚くするためにチアゴ・アルカンタラをバイエルンから、ディオゴ・ジョタをウルヴズから獲得。GKからFWまで隙のない盤石な体制でプレミアリーグの頂を目指す。
ライバルチーム
同じ都市に拠点を置くエヴァートンも対立関係にあるが、最大のライバルはマンチェスター・ユナイテッドである。ノースウェスト・ダービー、ナショナルダービーなどの呼称があるこのダービーマッチは特に激しく、現地のサポーターは本気で彼らのことを嫌っており、またライバル視しているのである。
愛称…Reds(レッズ)
1884年から使用されているスタジアム。もともとはエヴァートンが使用していた競技場である。ゴール裏のKOPスタンドには熱狂的なサポーターが集まることでも有名。
ホームスタジアム…アンフィールド
収容人数…53,394人
ピッチサイズ…101×68m(やや小さめ)
フォーメーション
4-3-3が基本。攻撃時は超攻撃的SBのアーノルド、ロバートソンが高い位置を取りながら5トップのような形になり、相手守備陣を崩壊させていく。またヘンダーソンがアウトサイドレーンに飛び出していく形も強力な一手となる。守備は、代名詞である「ゲーゲンプレス」。ウイングの縦切り、外切りによりボールを中央へと誘導し、中盤で刈り取る激しい守備が特徴。オプションとして4-2-3-1に変形も可能。
監督:ユルゲン・クロップ
15-16シーズンの途中からリバプールの監督に就任したドイツ人監督。試合後、サポーターをガッツポーズ3連発で鼓舞するなど、とにかく熱い。試合中の判定に納得がいかない際には第4審判に感情を押し殺さず、抗議をするシーンはもはやおなじみの光景だ。しかし、監督就任時の「ノーマル・ワン」(※)発言など、ユーモアにあふれている人物で人々の心をつかむ人心掌握術も心得ている。
サッカーのスタイルは「ストーミング」と形容される嵐のように激しいサッカーが特徴。ゲーゲンプレスからのショートカウンターで相手に息をつく暇を与えない試合を繰り広げる。サポーター・フロント・選手とすべての人から愛される熱血漢である。
※ノーマル・ワン
同時期にチェルシーの監督であったモウリーニョの「ハッピー・ワン」宣言に乗じた記者から「あなたは何ワンですか?」と質問された際に返したコメント。
20-21シーズンの注目選手
要注目:チアゴ・アルカンタラ
ポジション:アンカー
背番号:6
生年月日:1991年4月11日([calc_age 19910411])歳
身長:174cm
利き足:右
国籍:スペイン
20-21シーズンの開幕前に加入したスペイン人ミッドフィルダーはチャンピオンズリーグ優勝、ブンデスリーガ優勝という華々しい実績を引っ提げてマージ―サイドの地を踏んだ。ビルドアップではパスの散らし役として低めの位置を取りながらも、相手陣地でボールを持つと、正確な長短のパスを使い分けて攻撃を牽引する。どんなに狭いスペースでもパスを通すその技術はデビュー戦の2節チェルシー戦から存分に発揮されていた。相手に引かれることの多いリバプールにとってチアゴのパスセンスはブレイクスルーとなることは間違いないだろう。守備面でもリーグ戦18節のマンチェスター・ユナイテッド戦では安定した守備を終始見せ続け、その存在はますます欠かすことのできないものとなった。
ヤングスター:カーティス・ジョーンズ
ポジション:インサイドハーフ
背番号:17
生年月日:2001年1月30日([calc_age 20010130])歳
身長:185cm
利き足:右
国籍:イングランド
アカデミー育ちの19歳(同い年だなんて…衝撃すぎる…)。今シーズンから背番号を17に変更した若武者は大きな成長を遂げた。チャンピオンズリーグのグループステージ第5節で見せたパンチ力のあるミドルシュートに加えて、簡単に相手を1枚はがすドリブルをトップレベルの舞台でも見せつけ、ピッチ上でより存在感を放つ選手となった。今後、出場機会を重ねることで、ジェラードのような弾丸ミドルでチームを勝利に導く存在になること間違いなし。ポテンシャル十分の新進気鋭の若手である。
近年の成績
2015/16 8位
2016/17 4位
2017/18 4位
2018/19 2位
2019/20 優勝
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