若手の時代到来!?ブンデスリーガ20-21シーズンの注目選手5選

20/21シーズンも少しずつ佳境に入りだした。ドイツでも優勝争い、CL出場権争い、残留争い様々な戦いが繰り広げられている。そこで、今回は2月22日時点での上位5位チームのこれからを左右する注目選手を5人ピックアップした。

 

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注目選手①:ヨシュア・キミッヒ(バイエルン)

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ポジション:ボランチ

背番号:32

生年月日:1995年2月8日 ([calc_age 19950208]歳)

身長:176cm

利き足:右

国籍:ドイツ

前所属:ライプツィヒ

シュトゥットガルトの下部組織で育ったキミッヒは3部時代のライプツィヒで才能を開花させ、15-16シーズンにバイエルンへの加入を果たす。彼の特徴は豊富な運動量とディフェンシブなポジションならすべてをこなすポリバレント性だ。攻守の切り替えが非常に早く、パスの精度もピカイチシュート技術も卓越しており、攻撃でも存在感を示せる

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だが、第7節のドルトムント戦のホーランへ決死のタックルを行った際に負傷してしまった。バイエルンの心臓と言える部分を担う彼の負傷が与える影響は大きく、王者が苦しむ要因の1つとなっていた。それでも半月板の手術に成功し、13節のレバークーゼンとの首位攻防戦で途中出場・復帰を果たすと早速得点も上げる活躍を披露。リーグ戦ではチームを8戦7勝に導いている。26歳のボランチが離脱していた8戦のうち4戦引き分けだっことに加え、クリーンシートを達成したのもすでにCL敗退が決定していたロコモティブモスクワ戦のみだった。このことを考えると彼が最終盤まで稼働できることが重要なファクターになることは間違いない。

 

注目選手②:ウパメカノ(ライプツィヒ)

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ポジション:CB

背番号:5

生年月日:1998年10月27日 ([calc_age 19981027]歳)

身長:186cm

利き足:右

国籍:フランス

前所属:ザルツブルク

フランスで生まれた大型CB。ギニアビサウにもルーツを持つが、年代別の代表からフランスを選択している。スピードとフィジカルを活かしたプレーが売りであり、カウンターの際1対1スピード勝負で負けることほぼない。当たり負けしないフィジカルで相手の重心を崩しボールを奪うプレーも持ち味だ。カバーリング能力や予知能力も優れており、パスカット数などもチーム内で上位に入る堅守を誇るチームの守備の要となっている。

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また、現代サッカーの適応したCBでビルドアップ能力も非常に高い。前線の選手の動き出しや、ポジショニング移動が売りのチームで彼のパス技術は一つのオプションとなっている。ザルツブルク時代は攻撃意識の高さゆえに前線へ持ち込んだ際にボールを奪われ、ピンチを招くこともあったが、今はそういったバランスも非常に取れるようになったことで、リーグ屈指のDFとして活躍している。

そんな彼だが、実は移籍のうわさが絶えず、バイエルンやマンチェスターユナイテッドなどが獲得を目論んでいる。今冬は残留を選択したが、おそらくライプツィヒでのシーズンは今期が最後。チームに初タイトルという最高の置き土産を残すことを期待したい。

(追記)

2021年2月14日、バイエルンへの移籍が確定。来季からはミュンヘンのチームでの活動が決定した。

注目選手③:ヴァウト・ベホースト(ヴォルフスブルク)

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ポジション:CF

背番号:9

生年月日:1992年8月7日 ([calc_age 19920807]歳)

身長:197cm

利き足:右

国籍:オランダ

前所属:AZ

20節終了時、14得点で得点ランキングの3位タイにつけている長身FW。リーグ戦で3位につけるヴォルフスブルクの得点源として活躍している。持ち前の高さでブンデスリーガ屈指のエアバトラーとしての名声を得た。今季前半戦決定力不足で4連続ドローとなっていたが、彼の得点力が発揮されてから7戦で5勝2分と勝点を荒稼ぎした。

レバンドフスキがブンデス史上最多となるペースで得点を重ねているため、得点ランキングこそ3位だが、昨季の18ゴールを上回るペースでゴールを量産。今季ELプレーオフで敗退しかなわなかった欧州の舞台へはこのオランダ代表の活躍が不可欠だ。

注目選手④:ルカ・ヨビッチ(フランクフルト)

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ポジション:CF

背番号:9

生年月日:1997年12月23日 ([calc_age 19971223]歳)

身長:181cm

利き足:右

国籍:セルビア

前所属:レアル・マドリード

レアルマドリードで2得点しか奪えず、さらに素行不良まで疑われ、古巣に復帰することになったセルビア代表FW。しかし、第16節シャルケ戦で復帰後即2ゴールを奪う活躍を見せる。好調な攻撃陣への新たなスパイスとして期待が集まるところだ。本人もマドリーでの生活でうまくいかなかったことを回顧しつつも、ヒュッター監督とのコミュニケーションが良好であること、今はとにかくフランクフルトでの貢献のみを考えていること、マドリーでの日々は非常に良いステップとなったことを述べている。

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まだ23歳でこれからを期待される選手。現在、クラブは悲願であるチャンピオンズリーグ出場権を争っている。攻守のかなめであるヒンターエッカーが「クラブの夢」と評するCL出場権争いに良い影響を与えることにも期待したい。

注目選手⑤:フロリアン・ビルツ(レバークーゼン)

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ポジション:FW

背番号:27

生年月日:2003年5月3日 ([calc_age 20030503]歳)

身長:175cm

利き足:右

国籍:ドイツ

前所属:レバークーゼンU-19

17歳にして第20節終了時点で4ゴールを奪い、チームの核と成長している。17歳34日で当時のブンデス史上最年少ゴールを決めた経歴も持つ、期待の若手だ。育成年代のリーグが中止されたことで、トップチームへの合流が早まったことから、ビルツにとっては世界的混乱を巻き起こしたコロナウイルスの影響は状況を好転させたと言えるかもしれない。熱狂的なサポーターたちがスタジアムに入れないため、プレッシャーが弱まったこともユースから昇格した彼にはプラスに働いた。

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また、チームを率いるボス監督が「若いか、年齢を重ねているかは重要ではない。監督にとっては良い選手か、さらに良い選手か、という判断材料しか存在しない」というようにレバークーゼンは多くの若手を受け入れてきた。生え抜きのカイ・ハフェルツ(現チェルシー)、移籍組ではソン・フンミン(現トッテナム)やハカン・チャルハノール(現ミラン)といった選手が若手の際にこのチームで過ごした。そんな若手が活躍できる環境が揃ったチームで成長途上の17歳は本人が夢と語るバルセロナまでのロードを歩んでいくだろう。

 

 

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この記事を書いた人

ドイツ代表からブンデスリーガに関心を持ち魅了される。15/16シーズンからレバークーゼンを追いはじめる。戦術論絶賛勉強中です。

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